『ヤング ブラック・ジャック』は、手塚治虫(原作)、田畑由秋(腳本)、大熊ゆうご(作畫)による日本の漫畫作品、およびそれを原作としたテレビアニメ(詳細は#テレビアニメの節を參照)。醫療監修は後藤伸正。手塚治虫の『ブラック・ジャック』を原作とした漫畫で、『ヤングチャンピオン』(秋田書店)にて、2011年No.24から2019年No13まで連載された。
本作は原典同様、ブラック・ジャック (BJ) こと間黒男を主人公としているが、彼の若かりしころを舞台とした前日談的な物語で、時代背景には1960年代後半の世相や國際情勢(大學闘爭やベトナム戦爭など)が多く取り入れられており、社會派の様相を呈している。間が醫大在籍中に醫師免許を取得するための勉強をしていた當時のエピソードを中心とし、さまざまな事情や成り行きにより、無免許で手術を行うことになる過程が描かれるほか、彼の高校生時代やBJとして活動し始めてからのエピソードも描かれる。
あらすじ
時代は1968年。東大紛爭が勃発し、學生運動が激しさを増す中、とある大學の醫學部に1人の奇妙な男が在籍していた。半白の髪、全身に殘る無數の傷、傷跡を境に皮膚の色が違う顔面。醫師免許を取得するため、勉強に勵むその青年の名は、間 黒男(はざま くろお)。その天才的な手腕によって、數々の奇跡を起こすことになる彼は、後にブラック・ジャックと呼ばれる。
恩師の本間丈太郎に憧れ、まっとうな醫師になることを志していた間黒男が、無免許醫となり莫大な醫療費を要求するようになった経緯がここに明かされる。